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新城ラリー2010参戦記(反省やら言い訳やら…)

通りすがり様撮影。SS5 ほうらいせん 戦闘中の大痛。

<出撃前夜>

10年9月初頭 長太城 大痛出撃準備、開始される。
今年も某資格試験挑戦の為、部品購入で停止していた車両準備が着手されたのは6日。
エンジンを城外鉄板引き野良ドックで降ろし、新品の軽量フライホイールとクラッチを装着。
アクチュエータとエンジンオイルパンを交換。クラッチのマスタシリンダーも壊れて交換。
新城ジュニアラリー時から壊れていたリアデフキャリアを強化。
ここまでを一人でやって、聖地にて走行テストを実施。
テストではやはり足回りのバランスの悪さを再確認。
また、過給圧は0.8→1.0〜1.1という標準に復活。
しかし、保持は出来ずに0.7まで降下するという状態。
Nネさんに来て頂いた折相談するも、
とりあえずエンジン保護を目的に、それ以上のタービンへの負荷はあきらめる事に。
判明した参加リストに、同じクラスに4駆ターボがいない事を確認した為、危険な
エンジン周りには無理を強いないことに決定したのだが、昨年よりもマシンが
遅くなっている事に気が付くのは、なんと試合当日
になるのだった…
次に、ツナドックでブレーキホースを車両購入以来初めて交換。
この時、左フロントと右リアのエアが抜けないトラブルが発生。
ディーラーに相談し、マスターシリンダーのエア抜きを実施して、一旦回復。
この一旦回復が、アダとなり、新品部品をキャンセルし、中古部品を予備に購入する事に。
回復したはずのブレーキは、出撃間近の19日、結局マスターシリンダー死亡と判明。
21日発注、22日ディーラー休み、23日午後3時部品到着を待って、
Nネさんに来て頂いて交換、修理完了。
この間結局練習、試走、テスト等、故障箇所がブレーキだけに一切出来なかった
昨年も同様だったが、今年は車両状態の最終確認が出来なかったという点で、
この事が本番で命取りとなる。
23日、修理完了の午後5時、キルドレドックを出航、新城の泊地、「まるさや旅館」へ。
道中の高速で、高速のテスト。やはり過給は減衰していく…

<レキ>

今年はサービスが無い為、前泊の宿に置くイッシーナビの車に荷物を預け、16インチの
普段履きにおとした3分山Sタイヤ(唯一のダンロップ)を装着して実施。
本○山(作手)の高速コーナーでハーフスピンしたのを、足回りのセッティングのせいであると
誤認。(実態は、スリックタイヤと化していたリアタイヤの性能低下) この誤認は、
翌日の本戦での大アンダーステア=09年比5秒オチという結果につながっていく…

<レキ 続き>

今回は次戦への備忘録も兼ねているので、内容がマニアックになる事がありますが、ご容赦を。
とりわけマシンの状態についていっぱい書きますが、これも記録が主な目的です。
レキを含めて3日のラリー期間中、一番きついのがレキ日。各SSを二回ずつ走行する為、
距離はとてつもなく長くなる。今回は目玉の雁峰20キロというコースがあり、ノートもない
我々は、1回目でノート作成、2回目でテストランなのだが、長すぎて時間が不足
十分な完成度を得られなかった。これも今回の敗因の一つといっていい。
雨のレキで路面もすべり、特に危険なコーナーと、そうでもないコーナーとの識別が
出来なくなっていて
、このコース初心者の私には、「全面的に危険」=無理は出来ない、
という判断を導き出してしまった。
この時点では翌日の天候が晴れるなどとは夢にも思っていなかった事も、敗因の一つ。
そして時間に追われてテストをしていた為、リエゾン中の工事現場通過中、車体下部を強打。
この衝撃でなんとリアショックが抜けて、凄い異音と共に分離運動を開始。
三重を夜間出てくるとりどんに、自宅よりダート用ショックを持ってきてもらうハメに。
本戦は、テスト無しでレキで使用していないタイヤと、リアショックという組み合わせとなってしまった。
最早、始まる前から暗雲が立ち込めていた。

<出走>

ライバルバニー号と。今回は完敗デシタ…

車検も通過し、サービス隊により大痛は、リアのみダートショックを装着し、車高調整を喪失。
かなりの前傾車高でセレモニアルスタートへ。MCでは優勝は当然ですね、みたいに言われる。
24時間前には考えないでもなかったが、最早心中は穏やかではなかった。
嘘のように晴れわたる会場を後に、SS1へと向かう。一本目が得意の高速コースなのは
精神的には随分楽ではあって、リエゾン中、気力、気合も徐々に高まっていった。
尚、ラリー中、合気道で鍛えている心身の状態はすこぶる快調で、試合後数日を経た今日も、
筋肉痛一つ無い。もちろん、寝不足からくる慢性的な疲労はありますけどね。

<SS1>

結果、昨年よりも5−6秒タイムダウン。ライバルバニー氏に5秒はつけて勝つつもりでいたのに、
実際には2秒差しかつけられない。タイヤの性能が予想以上に低いこと、ダートショックが
ふにゃふにゃで、リアがふにゃふにゃ。そして一番の致命傷は、過給圧の低下が想定以上に
登坂力を失わせていた事
。ひどく苛立ちながらSS2へ。

SS1動画 youtube お暇な方は去年もご参考まで。
去年 16インチ+ダンロップハードコンパウンド中古Sタイヤ
     過給0.8(参考 カタログ値1.0) オーリンズ車高調
今年 15インチ+トーヨーミドルコンパウンド新品Sタイヤ 
     過給1.0をピークに0.6まで低下 リア ダートラショック

尚、この動画の感想をつなぞうから頂きました。
「遅っ!4駆ターボというより、ノンターボのシティレベルですねぇ…」
「このパワーで今回のリザルトは立派ですよ。流石です。」とお褒めに預かりました。実に微妙。
ついでに次のSS3のギャラステを見ていた元クラブ員のレーサー、桜花のコメント。
スターレットターボより加速遅ぇ
彼に、「来年大痛に乗ってみないか?」 
桜花「いらん。いっそスイフトあたりの方が速そうやし。
まあ、ホンダのツインカム、シビックやインテRには絶対勝てそうもないやん。辛いなぁ〜(他人事)」

言われて、私もそう思いました…  でもね、敵は地元のマイベックとVテックだったりするのさ…
9/28現在では、タービン本体の不良説が有力です。

<SS2>

今回の目玉、20キロ弱のスリップ地獄、雁峰林道。
前述の通り、そして前年もそうしたうように、私はここは当初から捨てて安全走行してしまったのです。
皆が「死にそうだった」と感想を述べる中、私だけは余裕の安全ドライブ。
そしてバニー氏とのタイム差を聞いて失神する。なんと80秒。正直なところ、瞬間的に萎えました。
20秒くらいまでで収まってくれていたら、他のセクション、特にDAY2の大平あたりで勝負して
競り勝つつもりでいたのに、なんと桁違いの大敗北。全くの油断で、取り返しのつかない失敗を
してしまったのです
。思えば今回は前回の二倍の距離の上、3回も走るコース。
捨てる事なんて出来るはずがなかったのです。私の想定では天候は雨。ここを無理した人は
大量にリタイアとなる筈でした。完全な作戦ミスでした。(因みに地区戦はそのような展開に。)
瞬発力を喪失していた大痛への失望が、ここでの無理を避けさせたのも事実ですが…

動画、遅すぎて見せたくありません。見たい人は事務局まで。

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