第13話 ランサーターボ、グレードアップ。
前述のGTだが、念願の足回りをGABで組んで、いつものように
安○ダムで練習へ。いつもとちがったのは日中に彼女付きで行ったこと。そんなときに限ってへまをやり、戻りの右コーナーデテールを振りすぎて左リヤをヒット。リヤクオーターパネルを大破させてしまった。
しかも彼女は横Gで左側頭部をウインドウにヒット。ショックだった。
女性に怪我をさせては男として失格である。一生の負い目となった。
ちなみに「彼女」とは今の嫁のことである。このときの後遺症で少し
抜けているらしい?不思議と今も車に寛大でいてくれる。
大破したボディーはというと、粉川板金様からは
「自分でしな」と言われ、泣く泣く自分でパテをもることに。
都合、業務用パテを一缶もぬって、まるで住宅の壁のようなクオーターフェンダーとなってしまった。盛りに盛ったパテをパラパラとこぼしながら
日々走っていたら、ついにEM2が救いの手を差し伸べてくれた。
「エンジンがダメなGSRがあるから載せ替えろ!やってやるから。」
おお、持つべきものは三菱のメカニック、いや大親友。
彼のおかげで私のランサーはピカピカのGSRとなった。
(確かその工賃、缶ビール1ケース)外観も良くて、足回りもOK!
デフもよく効くいい車に仕上がってきていた。走りも横へ向けることに関してはほぼ満足の行くものとなり、山室山のダートラ練習会では、86で走った全日本ドライバーと3秒差のタイムまで出せるようになっていた。
走りが絶好調の頃の暮らしと来たら
学校は週に一度のドイツ語の単位のためだけに在籍。毎日スタンドで
働いて、夜は今の嫁の部屋に転がり込むという派手なのか地味なのか
よくわからない、それでも楽しいものだった。
この間、乙種四類危険物取り扱いと、3級ガソリンエンジン整備士の
資格を取得。秋には地元三菱のディーラーに就職も内定。
車もジムカーナ、ダートラそれぞれに使えるタイヤも確保。
なんでもござれの状態で、大学6年の正月を迎えようとしていた。
ダートラ会場にて。左から郡スペ、まこっちゃん、しんいち、だーナビ、私
手前左から雀鬼、ちゃーさん、みにみにまん。
背後はまこっちゃんのシティ。彼は日々練習を重ねて近畿ジュニアシリーズ3位?優勝?を達成。
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第14話 就職決定は1日。へ
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