第9話 ツインカムターボ
ジープを買おう、と思って探してみたらやっぱり当時から高かった。
では、当時人気のあったスプリンターカリブ4WD、これなら遅いけど
ウインタースポーツも出来るかも、、、
なんてことを自動車部の連れに話したら、
「お前が走りをやめられるか〜?」と鼻で笑われた。
別に試合に行ったこともない人間相手に何を言う!とむっとしたのだが
結局言われた通り、コンセプトは微妙に変化しながら元に戻っていった。
新コンセプトは、「ダートを走れなくてもいいからFRで、デフ付きの
速くてかっこいいデート車 エアコン付き」
例の車屋さんに依頼したのは、「シルビアRS」http://www.geocities.co.jp/MotorCity/9185/240rs06.jpg
新車時の宣伝は「白いイナズマ!シルビア」で、日本一速い男、星野一義が
ヘルメットを片手に宣伝していた車である。後に知ることになるが
海外で2.4リッター化されて、日産の誇る名ラリー車だったこともある。
「みつかったで竜田君、見においで」と電話をもらい、見に行くと
そこにあったのは、ガンメタツートンの2ドアクーペ、しかもサンルーフ付き!
おお、かっこよかばい!でもこの車、シルビアじゃない。これ何???
車屋の社長「ダートを走れなくてもいいからFRで、デフ付きの
速くてかっこいいデート車 エアコン付きやろ?」
私は確かにそういったのだが、一応シルビアを指定していたのに、、、
でもかっこいいからまあいいか。(この頃から車選びはいいかげん。)
で、この車は何?(調べてみたら、なんだかオーナーズクラブまであった、、、)
http://www.mars.sphere.ne.jp/hiro-tetsu/corona/
↓これが私の乗っていた実車です。
車屋の社長「コロナクーペ、GT−Tツインカムターボだよ竜田君」
おお、ツインカムターボ、それはすごい!あの速いTE71レビンがツインカム。
もっと速いランサーが、ターボ。両方くっついているとはすごかばい。
試乗してみるとほんとに速かった。即買、頭金なしローン24回払い月々25000円。
竜田、ローンレンジャーの見習一号になる。
この車は我ながら本当に速くてかっこよかったと今でも思う。
カヤバの足回りを組み、無銘の小径ステアリングを付け、四点式を装着。
幅広のタイヤを履いて、当時の遠距離恋愛の道のり片道88キロを、いつも
一時間以内に走りきった。初めて名阪国道で○○○`を達成。
今も続いている見当山ジムカーナは、この車を買った年からイベント化。
競技になんて出なくても、仲間と皆で走る楽しみに目覚めていく。
貧しい学生同士で、やれエアクリーナーをはずしてみただの
足回りを固める金がないから、ショックアブソーバーのロッドを曲げてみただの
ライセンスなんてなくたって楽しかったことを覚えています。
この気持ちは今でも変わらないかな。やはり、走る事が楽しくなくては!
もう地球を何週もする距離を走って、毎月のガソリン代が5〜7万円くらい
かかってました。やれやれ。
どこを走っていたかって?
そりゃ、やっぱり傘○山でしょ、(2分35秒くらいだったと思う。)
それから、名阪国道と津関線。163号線。
まだまだ「恋愛命」だったわけです。
なんか似たようなことを86でやってたと、どこぞのキカイダーも言ってたような、、、
て、危険な発言かしら?いいよね、結婚したんだし。
スピードと高速コーナーの経験値はどんどんアップ。学問はいずこへ、、、
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