新城ラリー凱旋記 その4-6
<SS7>
DAY2.DAY1でリタイアした徳能選手が、スーパーラリーで再出走してきました。
なるほど、リザルトでは一旦負けが決まったものの、DAY2のSSを走ってタイムで「真の勝者」を
取り戻す、と言う事でしょう。ミッショントラブルを抱えた状態で尚復活する闘志に敬服。
こちらも完走ベース!などという甘い意識を、「完全勝利」に変更。
タイヤは、ハードコンパウンドを選択して挑みました。
前日、オープンクラズ優勝の前に立ちふさがる相手が、49番のインテグラであることを知り、
このSS7の結果を比べて、彼と勝負するかどうか決めることにしました。
即ち、勝ち目があるなら徹底勝負。ハナシにならないなら、「堅実に勝負。」
結果はなんとほぼ同タイム。これは悩みどころです。
インカー動画SS7
(youtube)
<SS8>
と言う訳で、真剣に対策を検討しました。先ず、分析。
相手 ドラ 前途明るい若きイケメン ナビ 美女
当方 ドラ 引退目前のおっさん ナビ おっさん(薄毛)
相手 マシン 舗装無敵のインテグラ 当方 いつ逝くかわからない古インプ
相手 マシン 情熱の赤色 当方 痛車もどき
ううむ、全く勝てそうも無い。既に気持ちで負けている。
ナビ「このまま二人でデートに消えてくれないかしら。」
私「もっと、現実的に考えよう。ドラシャよ!折れてしまえ!」
このおっさん二人の恐ろしいジェラシーの呪いが、なんとこのSSで現実になってしまいました。
こちらは苦手なこのコース(苔だらけで、どこでも転落可)を一応攻める事にしたのですが、
途中、左外側に落ちていたリタイア車を回避する際、イン側の溝に前後を落輪してしまいます。
激しい落輪だったことと、フロントの操舵に若干の異常が発生したため、
以後左コーナーは攻められなくなりました。(突然エアが抜けて、バーストする場合があるのです。)
ゴール後、点検のために車を停めようとしたところ、なんとインテグラが止って何やら点検中。
聞けば、前走をラップ(追いついた!)したけど、駆動系に異常、異常音が、との事。
ええっ!?本当に!?(ごめんなさい。喜んでしまいました。)
以後、彼らはドライブシャフトかミッションか、気遣いながら走る事に。
こちらはやはりリアホイールのリムが激しく曲がり、いつモレてもおかしくない状況でしたが、
この時点ではモレはありませんでしたので、そのまま左コーナーだけセーブで走ることに。
ハンドルリングの左右差は無視する事にしました。
インカー動画SS8 長すぎてyoutubeでは掲載できませんでした。ファイルを保存・解凍してご覧下さい。
→圧縮しても、めちゃデカファイルです。ご注意を!もっと速く走らないとアカンということでしょう・・・
<SS9>
なかなかベストコンディションで走れないのがラリーの難しさであり、面白さ。
皮肉にも、終ってみれば4本中のベストタイムがここでした。やれやれ・・・
ここは、ギャラリーの方が撮ってアップしたyoutubeがあります。
オリジナルラインと短いブレーキングが個性的だとほめてもらいました。
(それって、下手ってことですよね!)
<SS10>
サービスで、車両を確認。右ロワアーム破損、曲がり。(もう1ヒットで折れるかも) 同スタビリンク 折損。
修理部品、時間ともに無く、そのままタイヤのみ変更して出走しました。
フロント2本だけは、ヨコハマSタイヤMコンパウンド(唯一のスペア)を装着。正に全力投球。(なんと非力。)
インカー動画SS10(youtube)
<SS11>
たかが、スタビリンク、と侮るなかれ、高速からの急減速後の姿勢変化で、大きな縦方向のひねりが
生じるようになりました。ここでもギャラリーポイントで、おかしな走りを披露・・・
<SS12>
最終SS。駆動系損傷後のインテグラは、相当なタイムダウンで脱落。一方ミラージュが迫ってきました。
スタート前、オフィシャルから、「コース、オールクリアー、コース上に車はありません。」と情報。
発進。そしてブラインドの左に突入、立ち上がり目の前になんとインテグラ!しかも運転席ドアが空いている!
そしてそのドアから少し右手にはオフィシャルが!
ここは凌げます。ラリーでは良くあるハナシです。問題はその後の右コーナー。
速度を落とすか・・・いや、もう今日一番のお楽しみにしよう!
実はスタート前から、4回目のこのコーナーは、フェイント+ドリで行くと決めていたので、
とりあえずそのまま進入。やはり全面に土、正面は崖。幸いなのは、「全面」土だったこと。
一瞬ブレーキをさわって前過重に、即サイドでテールを振り出し脱出姿勢。
思ったよりフロントが逃げなかった分、無駄の多いアクションになってしまいましたが、
「何かやろう」の趣旨は果たせました。後は堅実に抑えてゴール。
youtudeに掲載してもらいました。(ありがとうございます。)
こうして、オープンクラス優勝となりました。勝因は、明らかに「敵失」です。
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