BEST INSURANCE OFFICE WITH MOTOR SPORTS CLUB STAFF ON


 スタッフオンジムカーナ2014 開戦前夜 〜初参加の皆さんへ

今年はなんと、59台。
アベノミクスの恩恵を受けた人ばかりでは無い筈ですが、車好き、あるいは
車馬鹿はまだまだ沢山いるんだなぁ…と嬉しく思います。

そして、初参加の方が20台。ビギナーの発掘、育成という
イベントの主旨にかなった状況は、主催者冥利に尽きるというものです。
皆、事故や故障無く、当日楽しんで欲しいと思います。

メイカ「あんた、何いい人ぶった事言ってんのよ!?」

艦長「あ、いや、今年は盛大だなぁ…と」

メイナ「大体この半年、車の修理もしないでどう言うつもりな訳!?」

艦長「しゅ、修理って、そりゃ無理でしょ?あれだけの損傷ですし
    軍資金もとっくに空っぽですし。」

メイカ「それで主催者が務まるって言うの?あんた、今まで陣頭指揮に
    こだわって来たんじゃなかったの!?」

艦長「あ、サメワニ沖で、朝潮北上さんが大破したからちょっと待って…」

メイナ「いい加減その艦これとか言うゲームから足を洗わないと
    私たちだって許さないんだから…」

艦長「ああ…大井っちまで!ここはやっぱり航空巡洋艦でないとだめでち…」

メイカ「ちょっと、あんた、大丈夫?」

 数日前の新城ジュニアラリーの作戦指揮で燃え尽きた私は、昨夜から
発熱し、喉と頭の痛み、酷い咳き込みに見舞われていた。
 ふらふらする頭と体で、ジムカーナの受理書を作り、資料をまとめる。
 私には使命が、夢がある。新たにモータースポーツに取組む人を発掘し
育成して、この世界を盛り上げる。そう、涼宮ハルヒが目指したようになぁ…

メイナ「薬飲んで早く寝なさいよ!早く!」

艦長「いや、そんな暇は無い。駆逐艦をガンガン遠征にやらないと…
    この海域は絶対突破出来ないクマぁ…」

 いつものように、樋口鍼灸院のメイカ、メイナのエレクトリック鍼攻撃で
白黒に明滅する頭の中、私は、ここ数日の辛い日々を思いだしていた。
 
 昨年末より、ラリーチャレンジシリーズ制覇を作戦目標に据えて
私の戦艦大痛より、可能な限りの武装を移し戦闘準備を進めていた
青いGC8、通称青痛改は、各擬装を終え、
必勝の体制で新城ジュニアラリー
当日を迎えたのだった。

新艦長「出撃します。戦果にご期待下さい」

艦長「うん。全クラス制覇の魁として、チャレンジクラス優勝を頼む」

 そうして迎えた決戦当日のSS1、開始直後に青痛撃沈の報告が入る。
艦長以下乗員は無事であったものの、艦は完全に大破していた。
まさかの初戦リタイア、貴重な競技車両を喪失、シリーズの夢も潰えた。


戦艦青痛 左コーナーを通常の三倍の速度で進入して撃沈。
 
 
 新城から積車に青痛を積み、癒し系カーショップ、ルマンへ回送中、
新任艦長からは、次々と自責の言が漏れた。

油断していました…慢心が… (赤城さん?)
これ、修理できませんかねぇ…(いや、ボディくの字だし)
〇村さんのシティは幾らなんでしょう?(ガクガクブルブル…)
やっぱりもう一回GC8を買って来て(OH!スバル地獄直行か?)

 だめだ…完全にどこかのダメ艦長と同じ轍にはまりかけている。
あたら若い命を、スバルの〇〇な車と心中させるわけにはいかない。
ルマンから、空荷の積載車で鈴鹿へと戻る道すがら、私は言った。

私「勝負は時の運。君はまだ若い!慢心を反省して、油断無く…」

私の説教を遮るように、新任艦長改め、新任元艦長は
「艦長の大痛は、歴戦、激戦の末に沈没。それはあたかも戦艦武蔵のような
立派な最後でしたが、私の青痛での戦闘は、まるで航空母艦信濃のようでは
ないですか!」

(こ、こいつももしや、艦これにはまっていたのか!?
 スバルの車には、ダメ人間を醸造する何かがあるのだろうか?)

と、その時、私の運行する積載車の右舷に触雷、破壊音が轟いた。

折りしも雨中、自宅すぐそばの峡路通行中の事。私は自分の娘の通う
小学校のPTAが設置した、飛び出し君人形の土台のコンクリブロックを
粉砕してしまっていた。

私は傘もささずに飛び出し君人形の前で立ち尽くした…
しまった、2トンロングだと思っていた積載車が3トンだったとは…(ああ、慢心


飛び出し注意君。長太新町在住。

翌朝、小学校に連絡し、自分でコンクリブロックを交換、飛び出し君は
無事回復したが、自分の体調は完全に不調を来たしていた。
前夜の雨か、長時間の積載車の運転か…はたまた新城での夜の
会合疲れか…

メイカ「あんた!ちょっと、しっかりしなさいよ!」

両頬をグーで打たれて、私は覚醒した。そう、倒れている場合ではない。
私には使命がある。夢がある。新城ジュニアラリーの後には
スタッフオンジムカーナがある。初参加の20名には私の陣頭指揮が必要だ。

私は、参謀本部へ連絡し、艦を手配した。

黒いGC8、通称「黒痛」
大痛型戦艦の三番艦にして、最も新しく、6速ミッションに完走された
改二仕様である。

一体どうして毎度GC8なのか?とか、
どうして島風はイマイチで、朝潮がいいのかなんて聞かないで欲しい。

答えはいつも、戦場にあるのだ。

新任艦長も、自責の念を負いながら、本来の自艦、インテグラで出撃する。

26回目、私はまたあの見当山の慣れた戦場を走る事に決めた。
手足が動く限りは、戦い続けるんだぜ…(わかるだろう?だから朝潮なんだ)

最後に、レビアさんへ 大事な事を太字にしておきました。
大痛賞の件、「皆さんの為に」、くれぐれも宜しく。

「君にも取れる。国際C級ライセンス入門」 まえがき に戻る
モータースポーツトップ に戻る



Copyright(c) 1999-2000 STAFF ON L.P.C., All Rights Reserved.